サポーターはつけた方がいいの？

サポーターやコルセットは
どのような時につけた方がいいのか？

近年はいろいろな
研究やデータをもとに
サポーターやコルセットが
販売されています。

どこかを痛めた時に
このようなサポーターが
あると安心するという方は
少なくないと思います。

日常生活の中で痛みがある方や
スポーツをしていてケガをした方など
様々な原因から痛みは出てきます。

いずれにしても
「休みたくない」
「休めない」

といった理由から
なんとか痛みが軽減しないか
ということで
サポーターを着用している方が
多いのではないかと思います。

そこで、今回は私なりに
サポーターの役割や
どのような症状の時に
つけて生活をしたほうがよいのか
ということに関して
書いていこうと思います。

まず、サポーターをつけている人の
症状の程度ですが
・つけていないと動けない
・つけなくても動けるがつけていると楽
・そこまでの症状はないが不安なのでつけている

ざっくりとこのくらいに
分けられると思います。

つけないと動けない方は
症状としてとても重い状態ですので
つけて生活をすることは仕方が無いと思います。

その他の２つに関してですが、
基本的にサポーターは
言葉のとおり
「サポート」です。

サポートなので
身体の動きを助けるという役割があります。

これは個人的な解釈ですが、
人間の身体の動きを助けるために
サポーターがあると思っています。

そのため、極力つけていないほうが
自然な状態でいると考えています。

逆に常につけて生活をしていると
サポーターがあって当たり前の身体
が出来上がってしまいます。

言い換えると
サポーターに頼った身体
ということになります。

その結果、
筋力が弱る
関節の動きがかたくなる

といったことが考えられます。

実際に、私が過去に施術した患者さんで
介護職の方でしたが、
常にコルセットを着用している
といった状況でした。

そして、仕事の時はもう一つ
コルセットをつけて
二重のコルセットで仕事をしていました。

なぜそのようになったのか経緯を聞くと、
人手不足のため休めないから
腰を痛めるわけにはいかない
とのことでした。

そしてコルセットをしていても
痛みが出てきたことから
整骨院の受診を決めたとのことでした。

こういった事情の方は多く、
気持ちがわからないこともないです。

しかしながら、
コルセットをつけていて
腰が治るということはない
と私は考えています。

ここでいう治るというのは
根本的に治るということです。

根本的に治るというのは
痛みがある原因をしっかり取り除き、
サポーターなどに頼らない状態
だと私は考えています。

実際にこの患者さんも
下肢の筋力の低下が見られ、
骨盤周りの動揺性が
強くみられました。

この方は当時４０代で
通院していただいた結果、
コルセット無しで
仕事ができる状態まで
持っていくことができました。

こういった患者さんを何人か
見させていただいた結果、
サポーターに頼らない身体を
作ることはできると思いました。

しかしながら
全員が同じ結果になるとは思っていません。

そして私自身も全員に
サポーター無しの状態を目指しましょう
と言っているわけではありません。

まず、前提として
その患者さんが
しっかり治したいと思っているのか
ということが重要です。

そもそもそこまで考えておらず、
現状維持で良いという方には
そこまでのお話はしませんし、
根本的な改善に向けた
生活指導も行いません。

また、持病や後遺症によって
やむを得ずサポーターを
つけている方に関しては、
完治というレベルまでは
難しいということもあります。

ご年配の方も同様です。

ある程度の体力があり
改善の見込みがある方には
サポーター無しの生活を目指しましょう
といったご提案を
させていただくことがあります。

まだサポーターに頼らなくてもいいのに、
と思う方も多くいらっしゃいます。

そういった方に対して
少しでも力になれたら
という思いです。

補足ですが、今回の内容は
サポーターが良くない
コルセットはつけないほうがいい
といったことを
お伝えしたいわけではありません。

そういったサポーターなどの
補助具に頼りすぎるのはよくない
ということをお伝えさせて
頂きたいです。

しかしながら
人間も身体も違えば、生活環境も違う。
考え方も違います。

そのため、私の考えを患者さんや
この記事をご覧いただいている方に
押し付けるつもりはございません。

１日でも長く自分の身体で元気に過ごす
ということを私は目標に
日々、施術をさせていただいていますので、
その目標に向けた
行動の１つと思っていただければと思います。

急に生活を変えることは難しいと思いますが、
一度どこかで体を見直す機会、時間を
作ることも必要だと考えています。

ここまで私なりの考えについて
書かせていただきましたので、
よかったら参考にされてみてください。

ご覧いただきありがとうございました。

しのづか整骨院　篠塚大輝