ストレートネックの原因とは？

日本人は座っている時間が
世界で一番長いと言われています。
座り姿勢からくる身体の影響について

最近はストレートネックという言葉も
世間に浸透してきました。

整形外科でレントゲン撮影をした際にも
ストレートネックと診断を
受ける方も多いように思います。

ストレートネックといっても
首や背中に痛みがある方や
頭痛やめまいなどの症状がある方。

症状は特に無いといった方まで
様々です。

そこで、今回は
ストレートネックの原因として
考えられることや
対処法、セルフケアについて
書いていきますので、
興味のある方は最後までご覧ください。

まず、首の骨の構造についてです。

首の骨は全てで７個です。

一つ一つが椎体という
ブロックのようになっており
それが積みあがって首を構成します。

頸椎と呼ばれます。

頸椎の間には椎間板という
クッションがあり
その椎間板で関節を作っているため、
首を曲げたり回したりすることができます。

頸椎は他の背骨に比べて小さい骨です。

しかしながら人間が生きていくために
とても重要な役割をしています。

血液で言うと
心臓からでた血液が
頸椎の中を通って
脳に供給されます。

神経ですと
横隔膜を司る神経は
頸椎から伸びています。

よって首の骨に障害があると
生命に危険が及ぶということになります。

それだけ重要な役割をしているため、
私も施術をする際には
細心の注意をはらって行います。

ストレートネックの話に戻りますが、
頸椎は本来、前弯と言って
前側に少し弯曲があります。

この弯曲があるおかげで
頭の重みの負担を
首だけにかけずに
背骨全体でうけられるように
なっています。

しかしながら、
ストレートネックになり
弯曲が無くなり
直線的に頭の重みを受けると
負担はどこか一点に
集中しやすくなります。

ではなぜ、弯曲が無くなり
ストレートネックになってしまうのか。

身体を横から見た時に
頭が前側に出ると
アーチが無くなり
ストレートネックになりやすいです。

しかし人間の生活は
ほとんどが前側で行われているため、
前かがみになりやすいです。

そして全員がストレートネックに
なっているわけではないです。

そこで私のこれまでの施術経験を
もとに考えると
前かがみの人が
ストレートネックになるのではなく
身体をうまく反らせることが
出来ない人がストレートネックに
なりやすいと考えています。

人間の背骨は前屈をしたり
後屈をしたりと
前後の動きを持っています。

特にこの動きは
頸椎と胸椎によるものがほとんどです。

生活はほとんど前かがみになることが
多いため、
前屈に関しては背骨も動きやすいです。

しかし、後屈は自らの意思で
動かさない限りほとんどしないです。

子供の頃にブリッジをしたことが
ある人もいると思います。

本来はあのくらいの可動域が
あるのです。

それが少しずつ
動きが偏ったり
椎間板の柔軟性が失われたりした結果
身体を反らせるということが
出来なくなっていきます。

その結果、
ストレートネックになる方は
身体をうまく反らせることができない
ということが原因にあると考えています。

よって背中の動きがかたい人は
ストレートネックになりやすいです。

初めにも書いた通り
頸椎は細かい箇所ですが
とても重要な役割をするところです。

そのため、セルフケアで
首の動きを中心に行うことは
あまりお勧めはしないです。

また、最近では
ストレートネック改善用の
枕も販売されていたりします。

ここに関しても
私の考えとしては
ストレートネックの根本的な原因は
背中にあると考えているので、
おすすめはしていません。

もし、枕の購入を検討されている方は、
布団や寝具もあわせて考えた方がいいです。

枕だけ変えても、寝るときは
布団の状態があって初めて枕の高さなどが
決まってくるので。

オーダーメイドなどを検討している方は
この辺りも考えてみると良いと思います。

そこで一つのセルフケアとして
身体を反らせる動きをおすすめします。

まず、うつぶせに寝た状態から
腕を使って身体を起こしていきます。

その際にゆっくり息を吐きながら
行うようにしてください。

また、顎はあまり上がらないように
気をつけてみてください。

この動きは背骨の柔軟性を高める目的が
ありますので、
最初のステップとしては
まずこの辺りから
始めて頂ければと思います。

YouTubeなどでも
様々なセルフケアの動画が
あがっていますが、
あくまでセルフケアなので
治療ではないということを
認識しながら行うと良いと思います。

このストレッチをして
痛みを軽減させよう
という治療の感覚で行うと
時折やりすぎて痛めてしまう方もいます。

今日使った身体をリセットするくらいの感覚
で行えると良いのではないかと思います。

最近増えてきている症状でもあるので、
よかったら今回の内容を参考に
ご自宅でのケアを
行っていただければと思います。

ご覧いただきありがとうございました。

しのづか整骨院　篠塚大輝