熱中症対策 ~水について~

水分補給は大事!と言いますが
なぜ、人間は水が必要なのか?

汗をかきやすくなるこの季節
水分補給はより重要になります。

前回、熱中症について書かせていただきましたが、
今回はその中でも水について
詳しく書いていきたいと思います。

まず、人間の身体についてですが
成人の身体の60%程度は水で出来ている
と言われています。

これが生まれたての子供ですと
80~90%くらいが水で出来ているようです。
すごい割合です。

ほぼ水で出来ているといっても
過言ではないと思います。

実際に子供の肌は柔らかく
もちもちした感覚があります。

筋肉も水分を多く含んでいるため、
関節の動きなども柔らかく
ケガをしにくく回復が早いです。

この水の量とはなにを示しているかというと
「血液」です。

一方で大人になると身体の割合に比べて
水が減っていきます。
そのため、筋肉に含まれる水の割合も減り、
ケガをしやすく(切れやすい)、
回復も遅くなります。

人間は全身に血管があり、
その中を血液が流れています。

先ほど、大人になると水の量が減ると言いましたが、
もう少し詳しくすると血管の数が減っていきます。

血管の数が減ると必然的に中を流れる血液(体内の水)も
少しずつ減っていきます。

そしてこの血管が減るということは様々なところにも
繋がっていきます。

例えると
全身に10,000本の血管があり
その中を血液が流れていたとします。

この血管の数が半分の5,000本になったらどうでしょうか。

数が減るため、今まで栄養が行き届いてたところに
届かなくなっていきます。

基本的には生命に大事な脳や心臓への循環が優先されるため、
末端部に行きにくくなります。

これがよく言う
「冷え」
にも繋がってきます。

もう1つの考え方として
今まで10,000本で流れていた血液が5,000本で流そうとすると
1本あたりの血管に流れる血液量が増えていきます。

そうなることによって血管の壁は圧を強く感じます。

これが
「血圧の上昇」ですね。

年齢を重ねて血圧が上がるというのは
ある意味人間が生きていれば普通のことなのです。

しかし注意しないといけないのは
血管の壁が圧を強く感じ、
少しずつ血管がもろくなってきた場合です。

血管がもろくなることで破れたりすると
血液が外に溢れてしまいます。

これが
「出血」です。

脳であれば脳出血
心臓付近であれば大動脈破裂
などなど。

微細な血管であればよいですが、
このような大事な血管が破れてしまうと
生命の危機に陥ってしまいます。

いまあげた3つで言うと
冷えに関しては全体的な血液量(水分量)が
減ってしまうことは変えられないため、
いかに全身に血液を行きわたらせるかが
重要になってきます。

人間は使わないところには
血液がめぐりにくくなります。

そのため、末端が冷える方は
まず運動することが一番の解決策です。

運動の仕方に関しては
ウォーキングやトレーニングなど
様々ありますが、
まずは動かして刺激をいれるということが
重要になってきます。

そして
血圧の上昇と、出血に関してです。

これが今回の熱中症対策、
水についてということに繋がっていきます。

この2つはいずれにしても
血管の壁に対してのダメージが強くなってきます。

人間の身体を構成するものは
基本的には日頃食事などで口から摂取したものが
ほとんどです。

今回は水についてなので、
水分という点で考えると
お茶、コーヒーに関しては利尿作用
ジュースに関しては糖質の摂取があります。

利尿作用ということは飲んでいても
その分排出される量も増えるので

結果として水分補給とはなりにくいと思います。
ジュースなど糖分が入っているものに関しては
体内で分解されてエネルギー源となります。

エネルギーなので消費できれば良いのですが、
消費しなかった場合、体内に余剰に残っていきます。

その結果、血液中の糖の割合が増えて
血糖値が上がるということに繋がっていきます。

血糖値が高いというと
皆さんご存知かと思いますが、
糖尿病になります。

糖尿病になると各細胞がもろくなっていきます。

ひどいと足が壊死する等も考えられます。

細胞がもろくなるということは
血管自体ももろくなっていくのです。

これらを考えると
水分補給1つとっても
いろいろなことが考えられます。
そのため、飲んでいればいいという考えではなく
ある程度水分補給のためにはなにをのんだ方が良いのか
ということを考えておくといいと思います。
中には
・水は嫌い
・後先のこと考えたくない
という方もいると思います。

こういうことはすべて自己責任なので、
自分で判断して決めたらいいと思います。

私たちの業種としては少しでも
患者さんが健康に向かうためのお手伝いをさせて
いただくものだと思っています。

そのためにこういったことを日頃お伝えしていっています。

ご自分の考えやいろいろな情報がありますので、
少しでも参考になればと思います。

よかったら参考にしてみてください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

しのづか整骨院 篠塚大輝

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