産後の骨盤矯正をする理由

1年近い妊娠期間を経て出産
その期間でゆがんだ骨盤を戻したい
産後の骨盤矯正とは?

だいたい出産までには
妊娠の発覚から10か月程度と
言われています。

妊娠初期からお腹が
出てくるわけではないと思いますが、
初めはつわりなどの体調不良があり、
それが落ち着いてきて
安定期に入ると少しずつ
お腹が大きくなってくると思います。

妊娠から出産というのは
身体にとって、とても大変なことを
しています。

それだけ大変な期間だったのですから
身体がうけるダメージも少ないはずが
ありません。

そこでよく耳にする産後の骨盤矯正とは
なにをするのか、
産後どのくらいで矯正をうければよいのか
など私なりの考えを書かせていただきます。

まず、産後の状態の前に

人間の骨盤の状態です。
骨盤とひとくくりで言われることが
多いですが、
1つの骨ではありません。
いくつかの骨が組み合わさって
骨盤を形成しています。

大きくは2種類の骨で構成されます。

まず
お尻側の中心に「仙骨」
その仙骨の先に「尾骨」
そしてその両サイドに「寛骨」
この寛骨はさらに3種類に分けることができます。
(前面に恥骨)
(後面上に腸骨)
(後面下に座骨)

仙骨と尾骨は繋がっており
寛骨は1つに繋がっているので、
今回お伝えする骨盤はこの2種類の関係性です。
骨が別々なのでいくつか
関節を構成します。

関節があるということは
少なからず動くところだということです。
特に重要になるのが
仙骨と腸骨間にある
「仙腸関節」です。

この関節に関して
ある医療関係者は「動く」
別の医療関係者は「動かない」
などさまざまな意見があります。
実際に私なりの考えをお伝えすると
結論は
「動く」です。

関節という名前がついていることもあり
構造的に見ても動くと考えています。

しかし、一般的にイメージしているような
動きと少し違うかもしれません。
一般的なイメージというのは
ひじやひざのように
曲がったり伸びたり
するようなことはない
いうことです。

ではどう動くのかというと
仙骨側と腸骨側が面のように
合わさっており、それらが
スライドするように動いていると
考えています。

そのため少し特殊な動き方をしています。
どういうときにスライドをするのかというと
仙腸関節に圧がかかるときは
(体重が乗った時)
面と面が近づくようにスライドしていきます。

圧がかかっていないときは
(体重が乗っていない時)
面と面が離れるようにスライドしていきます。

そのため、仙腸関節は
圧がかかっていた方が安定し
圧がかかっていない状態が不安定と言えます。

日常生活でこのような動きをするのですが、
妊娠するとまた違った状況になります。

妊娠中少しずつ胎児が大きくなると
お腹が大きくなっていき、
骨盤が横に広がることで、
スペースを確保します。

先ほど体重が乗れば関節が
安定すると書きましたが
妊娠期間中はそれよりも
胎児のスペースの確保を優先するため、
どんどんゆるくなり、
骨盤が不安定になっていきます。

特に妊娠後期や出産が近づくと
ホルモンが出て出産に備えます。

このホルモンの役割としては
骨盤周りをゆるめ
開きやすくします。

このホルモンは
出産前から産後6か月くらいまで
出ていると言われています。

よく産後の骨盤矯正は
産後6か月くらいまでにやったほうがよい
というのはこのホルモンの影響の
ことを言っているのかと思います。

このホルモンが出ているうちは
骨盤がゆるみやすくなっており
変化が出やすいと考えているのかも
知れません。

しかし私の過去の経験上
1年経ってから施術をしても
ウエストが細くなったとか
腰痛が軽減したといった
変化は見られたので、
必ずしも6ヵ月以内にやらないと
いけないわけではありません。

逆に早すぎるのは
少し注意したほうがよいかもしれません。

産後1か月未満とかですと
産後の体力が戻っていないこともあり、
不安定すぎる状態です。

施術後にめまいや頭痛を訴えるなどの
反応を起こす方もいたりするので
早すぎるのは要注意です。

もちろん個人差があるので
絶対にダメというわけではないですが、
もう少し様子を見るか
体調をよく見ながら施術を進めていくと良い
と思います。

私としては産後2か月が経過してからの
施術が1番良いと思います。
ベストは産後2~6か月くらいの間です。

最後に産後の骨盤矯正に関して
やったほうがよいのかという
ことに関してですが
私としては
「やったほうがよい」
と思います。

もちろん妊娠から出産でダメージのあった
身体なので何かしらのケアはした方が
よいと思います。

ただ整骨院や整体院によって
矯正の仕方は様々です。

受けてみないと判断できない点は
あると思いますが、
骨盤周りについて少し知識をいれておくと
良いと思います。

骨盤の仕組みに関しては
先ほど書いた通りですが、
ご自分でも
骨盤をしめる方法はあります。

さらしや骨盤ベルトを巻くのも
良いですが、
1番は
体重をかけることです。

骨盤の関節は体重がかかることによって
近づきしまっていきます。
そのため、スクワットやウォーキングなど
自分自身の体重をかけることが
とても効果的になります。

最後までご覧いただきありがとうございました。

よかったら参考に行ってみてください。

しのづか整骨院 篠塚大輝

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