肉離れの対策について

スポーツで多く見られますが、
日常生活でも起こりうるケガです。
いざ、ケガをした際の対処法とは?

肉離れは、学生より比較的
社会人のほうが多い傾向にあります。

そして、痛める場所については
太ももやふくらはぎが代表的です。

細かく上げていけば背中の筋肉なども
肉離れになるようですが、
今回は太ももとふくらはぎの筋肉の
肉離れについて書いていきます。

重症例は手術の適応になってしまうことや
仕事を休まないといけないという方もいます。

そこで、実際に肉離れになってしまった際の
対処法やならないようにするためには
どのようなことに気を付けて生活していけばよいのか
について書いていきますので、
興味のある方は最後までご覧ください。

まず、肉離れがどのような状態
になっているかについてです。

人間の筋肉というのは
筋肉の周りを筋膜というもので
覆われています。

筋肉の損傷を教科書的に言うと
3つの段階に分けられます。

1度:筋膜の損傷
2度:筋肉の部分断裂
3度:筋肉の完全断裂

1度は軽度な状態ですので、
筋肉痛に近いような状態と考えています。

稀に強い痛みを生じる方もいますが、
筋肉自体に大きな損傷が見られないため
比較的早期に症状が改善し、
予後も良好です。

今回、お伝えする肉離れに関しては
2度に該当することが多いです。

筋肉は繊維の集合ですが、
その繊維が部分的に断裂してしまった
状態です。

そのため、
10%の断裂なのか
40%の断裂なのか
によって症状の重さが変わってきます。

もちろん筋肉の中心を負傷したのか
腱に近い部分で負傷したのかによっても
症状の程度は変わってきます。

そこでお伝えしたこととしては、
肉離れという診断名だけでは
症状の程度にばらつきがあるということです。

実際にふくらはぎの筋肉を
肉離れした方の中でも
自分で歩ける方もいれば、
松葉杖を使わないと歩けないという方もいます。

3度の状態になると手術の適応になったり
松葉杖は必須になってくると思います。

そのため、3度の症状の方はあまり
整骨院で見ることは無いです。

一度、整形外科に受診してから
整骨院に受診される方はいますが、
割合としては多くないです。

どちらかというと
1度2度の程度の方が多く見られます。

では、このような肉離れになってしまった際の
対処法についてです。

肉離れはやはり初期の処置が
ものすごく重要になります。

損傷した筋繊維は
先端がモップのようにケバケバに
なっています。

この状態だと
そこに修復物質が集まることによって
元の筋繊維の状態に戻すことができます。

しかしながら、時間の経過とともに
モップ状の先端が丸みを帯びて
硬い組織に変わってきます。

先端が丸くなると、修復物質が集まっても
元の状態に戻りにくくなります。

これがしこりになったりするため、
古傷として残り再発しやすくなってしまうのです。

そこで何をするかというと
一番は患部の冷却です。

負傷した際は炎症を起こします。

その炎症(熱)があることによって
筋繊維のもとになっている
たんぱく質を硬くしてしまいます。

やけどの跡の皮膚がわかりやすいですね。

まずは炎症を引かせるために
患部の冷却です。

もう一つ重要なことは
患部の圧迫です。

先ほども書いた通り、
患部の断端が丸くなるってくると
くっつきにくくなります。

そのため、繊維同士を近づけることによって
修復を早めることができます。

しかし、一つ注意点があります。

きつく圧迫しすぎると
血行障害になりますので
自己判断ではなく専門の方に
どのくらいの圧迫をしたほうがよいか
聞くことをおすすめします。

今は超音波治療などの
物療が進んでいるため、
患部の回復力を早める手段は
多くあります。

患者さん自身ができる取り組みとしては
冷却と圧迫が重要だと考えています。

しのづか整骨院ではそこにプラスして
ローラー器具を使用して
矯正を行います。

これも物療と同じく
患部の損傷の回復を早める
効果があります。

当院では治療だけでなく
セルフケアにも力を入れています。

セルフケアの中でも
体操や生活習慣、
最も重要なことは食事指導です。

特に炭水化物中心の
食事をとっている方は
要注意です。

またどこかの内容で書けたらと思いますが、
炭水化物中心の食事になると
細胞はもろくなりやすいです。

肉離れにならないようにするためには
食事を見直すのも一つです。

その他に重要なこととしては
運動や仕事後にアイシングをすることです。

ケガをした後にも冷却が重要と
書きましたが、
ケガをしていなくても予防のための
冷却はとても効果的です。

スポーツ選手も試合後に
よくアイシングをしていますよね。

身体を使うような仕事や
運動をした後は
筋肉は熱を持っています。

この状態のまま放置すると
筋肉がかたくなり肉離れを
起こしやすくなります。

一日の終わりに
クールダウンとして行って
身体を休めるようにすると良いと思います。

よかったら今回の内容を
参考にされてみてください。

ご覧いただきありがとうございました。

しのづか整骨院 篠塚大輝

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