60代女性 坐骨神経痛

過去の施術例になります。
歩けない、座れない
重症の坐骨神経痛。

まずは患者さんの基本情報です。

・60代女性
・週に5日3時間清掃の仕事
・慢性的な腰痛もち
・来院1か月前から腰痛が悪化
・整形外科にてブロック注射を4回ほど
・症状が悪化し当院に受診

初診時に院に来られた際は、
1人で歩くことができずに
タクシーで院の目の前まで
お越しになり、
運転手の方に肩を借りて
なんとか院に入りました。

待合室の椅子も座ると
お尻が当たって痛い、
立っていても足が痛くなる
とのことから
空いていた
ウォータベッドにご案内し、
仰向けに寝て頂きました。

寝ながら問診表の記入や
問診を行いました。

症状としては
右の臀部の痛み
右臀部から太ももにかけてのしびれ。

座ってお尻が当たっても痛く、
立っていても痛いので
常に右側の上にして
家では寝ているとのことでした。

そして歩いてトイレに行けず、
ハイハイのような動きをしていました。

元々はここまで症状がひどくなく
1か月前からブロック注射を打ち、
そこから少しずつ悪化していたようです。

一概にブロック注射が悪かったわけではなく、
注射を打つと痛みや症状が軽減し、
仕事にも行けていたようです。

それが少しずつ、
注射が効きにくくなり
症状が悪化し仕事を
休んでいる状態でした。

とにかくほとんどの生活動作が
できていない状態でしたので、
まずは歩ける、座れるという
状態を作っていくことが
最初の目標でした。

検査をしようと思っても
ほとんどその動きが取れなかったため、
出来る動きの中からより多くの情報を
確認し、問診で聞いた情報をもとに
ある程度の見立てをし、
施術に入っていきました。

まず、右側のお尻の症状ですが、
坐骨神経痛は様々な原因があります。

その中でも骨盤のゆがみが
関係している可能性が高いと
考えました。

ずれている状態で
負荷がかかると、
周りの筋肉や神経の
負担が大きくなります。

その結果として症状が出ていたところ、
ブロック注射打ったことにより、
痛みが軽減し生活を送れていました。

本来、これ以上負担を
かけないほうが良かったところに
痛みが無くなった影響で
より大きな負担をかけて
しまっていたのではないかと
考えました。

まずは患部の炎症をひかせ、
今ある症状を少しでも
軽減させることを考えました。

ここで効果的なものが
ウォータベッドでの施術です。

重症の腰痛の方や
今回の方のように坐骨神経痛の方は
仰向けに寝れないです。

理由として
普通のベッドでは
どうしても骨盤や重い箇所に
負荷がかかりやすくなるからです。

その結果、重いところだけ沈み、
腰などが浮くような形になるため、
腰が反り、痛みが増強することが考えられます。

それに比べて、
ウォータベッドでは身体に
水が密着するため、
どこかが沈みすぎたり、
浮いてしまったりということが
少なくなります。

そのため、
今回のような症状の方や、
妊婦さんでも負担が少なく
施術を受けることができます。

今回の方も、
このベッドは痛みなく
寝れていると仰っていました。

そのため、施術はこの
ウォータベッドに仰向けで
出来ることに限られました。

しかし、私の中では
骨盤のゆがみに関しては
この体勢がとれれば
ある程度改善が見込めると
考えていたので、幸いでした。

この体勢すら取れないとなると
本当に施術が限られます。

足関節や膝関節の矯正を
20分ほどかけて行いました。

その間も寝ていて
お尻の痛みが出たりすることは無く、
眠くなってきたと
仰っていました。

終わった後に立っていただきましたが、
なんとなく一人で歩くことが
出来ていました。

まだ、痛みはありましたが、
少し歩けたことに対して
とても喜んで頂きました。

1か月集中して頑張りましょうと
お伝えし、
初めの1週間は3回
次の1週間は2回
このペースで治療をしたところ、
6回目くらいには
自転車で通院していました。

そしてなんと初診から
3週間弱で
仕事にも復帰することができました。

歩けない状態から
この時間で仕事に戻れたことは
とても嬉しい気持ちでした。

肉体労働もあるため、
1週間~2週間に1回ほど
身体のメンテナンスで
ご来院され、またご家族や
ご友人の方を紹介して頂きました。

初期の治療はいつでも
重要ですが、
今回の患者さんはより
そのことを実感しました。

しかし、この年齢で
どうしてこんな重症に
なるのかと考えていました。

大きな原因としては
先ほど書いた骨盤のゆがみだと思います。

しかし、私の中でもう一つ
歯の状態というのがあると
考えています。

この方は60代でしたが、
ほぼ入れ歯の状態でした。

やはり歯の状態は大切です。

噛む力というのは
食事以外でも
様々なところで影響してきます。

スポーツ選手がマウスピースを
しているのも
その影響があります。

足の踏ん張りには
歯の状態や噛む力が
深く関係しています。

無くなってしまったものを
戻すことはできませんが、
今回のようにならない
ような総合的な体のケアは
必要になってくると思います。

症状の改善具合は人それぞれ
差がありますが、
一日でも早い症状改善、
そして再発しない身体作り
この2つを目標に
日々、診療にあたらせていただいております。

もし、同じようなお悩みで
お困りの方がいらっしゃいましたら
しのづか整骨院まで
お気軽にお問合せ下さい。

最後までご覧いただきありがとうございました。

しのづか整骨院 篠塚大輝

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次